民泊とは?簡単に説明します

そもそも民泊って何?

「民泊」とは旅行者を自宅や別荘などに宿泊させて、その対価として宿泊料をもらうことです。無料で知人を自分の家に泊めたり、生活の拠点として利用させる賃貸などは当てはまりません。あくまで旅行や出張などの一時的な滞在が該当します。

民泊が一般的になったわけ

以前は旅行等で宿泊する場所が必要になった際はホテルや旅館に泊まるしか選択肢はありませんでしたが、2000年代以降、インターネットの普及とともに欧米でエクスペディアやトリップアドバイザー、ブッキングドットコムなどの旅行サイトが誕生し、ネット上で宿泊のマッチングが行われるようになりました。そして2008年にAirbnbがサービスを開始したことで、いわゆる「民泊」が世界中で広がっていくきっかけとなりました。

民泊による悪影響と住宅宿泊事業法の成立

日本国内でも宿泊施設の不足や訪日外国人の増加などにより民泊が急速に広がっていきましたが、安全面や衛生面、騒音やゴミ出し等の近隣トラブルが社会問題となってしまいました。そこで2018年に一定のルールを定め、民泊サービスの健全化を目的とした住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されました。

民泊の活用と今後

近年顕著に増えてきていた訪日外国人ですが、コロナ禍によりその数は激減し日本の観光業界に大きな打撃を与えました。しかし今後はコロナ禍が落ち着き、訪日外国人の数は増えてくることが予想されます。宿泊施設の不足や全国的に問題となっている空き家の増加を解決する手段として、また、観光産業や地域経済の活性化を担う役割として今後ますます民泊に期待されるでしょう。